戦と言えば・・


「いやぁ、わるいわるい。急の呼び出しで遅れちまった」
 とるものもとりあえず駆け付けた。そんな様子で扉を蹴り、部屋に入り込んだ男。
 その実、男が、扉の前まではあくびしながらやる気のなさ全開だったことは本人しか知らない。
「いえ、大丈夫ですよ」
 部屋の中には円卓が一つに、椅子がいくつか。
イスの一つを温めるのは、もっさりとした漆黒の髪の男だ。
「ふーん、とうに会議の時間だって言うのにこの様子。これがこの国の現状ってわけか」
 声のトーンがワントーン下がる。
「いいねぇ、面白いじゃねぇの」
 にやりと笑ったアルは、近場の椅子にどかりと椅子に腰かけていた。
「私としては、まったく面白くはないんですけどね」
 そういってゼクスは肩をすくめるのだが、髪が邪魔で動きがよくわからない。
「・・・」
 まったくもって同感。
無言でそう言っている気がするのは、ゼクスの左手に座っているマサオだ。
「気まぐれ猫とビューネイ様はご欠席中。あいつにいたっては言うまでもないか・・」
 アルは、だれへともなくつぶやく。
「リンさんと霞さんは、敵軍の情報収集中です」
「てことは、この呼び出しの理由は、予想通り戦ってわけね」
 戦以外の理由で戦士として国の要であるメンバーを招集する理由はそうそう思いつかない。
前の主であった人物の場合、気まぐれという要項ががったが、
ゼクスに関してはそんなものは存在しない。
必要だから呼ぶ。それだけだ。
「呼び出しをかけた面子は俺で最後か?」
 自分が最後に来たのであろう予想は付いているらしい。
「そうですね」
「うんじゃぁ、とっとと話し合いを始めようじゃないか。ま、かったるいけどな」
「アルさんらしいですが、軍議は必要ですよ」
 単独行動ならいざしらず、所帯が大きくなればなるほど作戦とそれにともなう命令の徹底は必須だ。
魔物相手に個人でする戦いと違い、国である戦いは組織でするものだ。
力ある個人がいたところでそれだけでどうこうなるものではない。
そこら辺はさすがに戦場生活が長いアルも心得ているらしい。
黙って、ゼクスの発言の先を促す。
「敵は?」
「インカ帝国です」
「ほぅ」
ゼクスの言葉に短く返した言葉の意味は、さまざまだ。
またかとか、懲りずにとか、しつこいやつらめとか。
まぁ、総じてあまりいい意味ではないが。
「で、こちらとしてはどうする気だ?」
 国の状況は停滞状態。いや、むしろ傾いているか。飽いている。そんな面はなくもない。
 この状況で戦えるかと言えば、半々だ。
 だが、王たるゼクスは断言した。
「回避するのは私たちの流儀ではないでしょう」
「ふん」
 インカ帝国との戦いの因縁は、わりと以前からのものだ。仕掛け仕掛けられ、今度の交戦で三度目。今度こそ・・というのもある。
「まぁ、いい。やるからには全力でだ」
「当たり前だ。手を抜くなどという選択肢は、ない」
・・珍しく口をはさんだマサオにアルは若干驚いた。
てっきりこのまま無言を貫くと思ったのだが。
「ともかくです、全力を持って相手をする。それでいいな?」
 ゼクスの確認に頷く面々。

 その後も話し合いは長く続いたのだが、
半ば寝ていたアルの記憶にはここら辺までしか残っていなかった。

いやぁ、最近のやる気のなさはすごいね!
まったくブログを更新しようとする気が起きない!
あれだねぇ、そろそろ潮時かなぁ。
ま、暇なの時には書くつもりですが、熱意に体力が付いていかないw
最近、なんとなく忙しいっす。飲み会とか、飲み会とか、のみか・・・
あとちょっと春かもしれないアルです♪(謎



【2008/10/04 21:52】 小説 | TRACKBACK(0) | COMMENT(1)
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いやぁ、久々に何か書きたかったんでw

 戦いこそが人生で。
 戦わずしては生きられないがこの世の定め。
 武器を扱えぬものに生きるすべなど存在しないそんな殺伐とした世界。
 だが、そんな世界にも休息日くらいはあるものだ。

空は快晴。
今日も一日いい天気になりそうだ。
そう思いつつ家を出て、朝食をとりに近場の宿兼酒場まできたゼクスは、知り合いの姿を目にしていた。
「おぅ、わが君、調子はどうだ?」
 今、帰り。そういわんばかりにあくびをかみしめ、どこか眠たげなアルが、ゼクスに声をかける。
「どうだといっても、いつもと変わりませんよ」
 服装からしてだらけた様相アルと対照的にきったりと黒衣をきこなしたゼクスは肩をすくめる。
「そうか、そうか、そいつはよかったなぁ」
 やたらとそうか、そうかと繰り返し、ぱしぱしと無遠慮に肩を叩く。鍛えているとはいえ、いささか痛い。
「・・朝からテンション高くないですか?」
 無遠慮に肩を組んできたアルの呼気に交る酒精。この様子からして、ここで飲み明かしたのだろうか。
「いやぁ、昨晩ちょっといいことがあってねぇ」
三十近い見かけに似合わぬ少年めいた邪気のない笑み。
「いいこと?」
「いやぁ、酒場で飲んでたら、美人の娘がいてなぁ」
 お知り合いになったとにんまりと笑う。
・・・邪気がないなんてとんでもない。よこしまさ全開だ。
「そうですか・・それはよかったですね」
 痛くなった頭にこれはほっておいて早く朝食にしてしまおうと思う。おそらく午後あたりには二日酔いという天罰に当たっているだろう。酔っ払いには大人な対応が重要だ。
 だが、天罰は昼まで待つこともなく下ることとなる。

 とりあえず近くにいるとろくなことがない。そう思って知り合いでありながら机を別にしていたゼクスが、運ばれてきたパンと焼いた鳥とサラダとスープというがっつり系の食事を半分くらい平らげたあたりで騒ぎはおこった。
「うおぉぉぉぉ〜!!」
 突然聞こえたのはアルの声。
何事か人々の視線が注目したその中にゼクスの視線もあった。
「や、やっちまった・・・」
 首をがっくりと落としたアル。
「?」
 何があったのだろうか?
 そう思っているとつかつかとあるがゼクスの机際まで歩いてきた。
「へーか、いや、わが王、わが君。お願いがあるんですが・・・」
 妙に堅苦しい口調。てけとーが信条ぽいこの人物にしては珍しい。
「願い、ですか?」
 ゼクスが返す言葉も心なしかかたいものになる。
 だが、そんな空気は一瞬だった。
「金貸して〜」
「はいぃ?」
予想外のセリフに思わず語尾が上がる。
「いやぁ、やられた。きれいさっぱりw」
 自分の財布をさしてからからと笑う。
 聞けば、娘となかよくやっていたときには持っていたらしいゆえ、たぶん娘にやられたというアル。
「・・なんでそんなに楽しげなんですか・・」
「んー、見事な手際だよなぁ。ここまで見事だと称賛してやりたくなるぜ!」
 ちなみに非常用資金も根こそぎやられたので朝飯代を貸してほしいとのことだったが、そこには悔しさも悔いも感じられないすがしい感情しかない。

 相変わらずこの人物の思考はよくわからない。とりあえず朝飯代を貸してやるゼクスは思ったのであった。

【2008/09/27 11:58】 小説 | TRACKBACK(0) | COMMENT(3)
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国王アル

聖域にある影の国のブレインたる執務室。
その部屋の前に立ったクロラブは、扉を軽くノックする。
「ゼクス陛下、クロラブです。入ります」
返事を待たずに開いた扉。
扉を開けた瞬間、クロラブは固まっていた。
国王の陣取る執務机。
その向こうに座っていたのは、見慣れた顔ではあったが、
決して求めていた人物でもなかった。
「アル・・さん?」
「そうよw なんか用事?」
視線は手元の紙面に向けたまま、
ひらひらブラウス付の袖を事務用員の付けるようなバンドで巻くりあげ、
かりかりと流暢な文字をつづるアル。
「いえ・・その・・」
言うべき気のする言葉は多くあった。
たとえば、何をしているのですか、とか、どうしてあなたがここに、とか。
だが、空回りする頭は言葉を一向につむがない。
「よぅ」
そんな呆然とするクロラブに声をかけるものがあった。
「ん? ああ、ロクサス、お前か・・・」
状況の意外性にアル以外のものが目に入っていなかったのだが、
そこにいたのは、旧知のロクサスだった。
「ここで・・」
「いやぁ、驚くよなぁ。
俺も、陛下に決済をもらいに来たらよ、いるのはアルさんでやんのw」
クロラブの内心をまるまる代弁する。
ロクサスがここにきたのも、ほんの一瞬前だったらしい。
「いちゃ悪いかw」
自らを放って話し出した二人にアルが突っ込んだ。
「悪いかって、そこは陛下の席だとおもうんですが」
「そうですよ」
そろって突っ込みの主に反論する。
対する解答。
「だって陛下だも〜んw」
「「はい?」」
綺麗にはもった。
「わが名は影の国が国王、アルフレッドw なーんちゃってw}

戦争直前に王位を掻っ攫ったぼんくら王子アル。
影の国に未来はあるのか!?
それは・・明々後日になったらわかるだろうw

【2008/08/04 22:08】 小説 | TRACKBACK(0) | COMMENT(4)
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空気が震えた。
否。
震えたなどという生易しいものではない。
明確な意思。
何かの現象をなそうとする力。
アルフレッドは、進めていた足を止める。
意思の出所を探れば、黒い青年が一人。
青年にアルの存在を気にするそぶりはない。
その振り下ろした剣から衝撃波が放たれる。
ドカッ!
衝撃波はあやまたずアルの目前の大木にぶちあたっていた。

「いやぁ、ラブちゃんがんばってるねぇw」
はらはらとかけらを飛ばす砕け散った大木を横目に、アルはへらりと笑う。
「がんばってるねぇ、って、アルさんは、がんばらないんですか?」
ふうっと、一息つき、剣を収めるラブ。
「ん?がんばったよ?今日は、ロクちゃんところの畑で、スイカの収穫w」
こちらもふうっと、さわやかな汗をぬぐう。
ちなみに手にはタオルが。
・・・ぼんくら王子のような外見でタオル首に畑仕事!?
そのギャップにくらりとくる。
「ほい。おみやげw」
どこから取り出したのか、巨大な緑の縞模様の玉。
どうみてもアルの顔より大きいのだが、先ほどまでは持っている様子がまったく無かった。
さすがは、アル。
とりあえずは、その魔法の言葉でとりあえず納得しておこうか。
ごそごそとつづけてとり出す水色の玉。
「アイスオーブで冷やしてあるから、今すぐでもおいしいよw」
レアの無駄使い。
そんなことをいまさら言及するのもあほらしい。
「あ・・最近涼しそうだと思った理由って、それですか?」
ふとと思いついたこと。
「ご名答w」
さすがは・・・
「切ろっか?」
左手にスイカ。
右手に剣。
「ちょw それで切るんですか?」
魔物を日々切り飛ばしてる刃で切った食物を口にするのは、だれでも遠慮したいところだう。
「だめ?」
「駄目です!」
「残念・・・」
とりあえずアルを思いとどまらせるのには成功したラブだった。
ちなみに切るのに使おうとしたのもレアものの剣だったことは、
もう驚くには及ばない。

この後、無事スイカを食べようとしたものの、冷えるを通り越して、凍り付いて、スイカアイスになっていたことも追記しておこう。

【2008/07/30 22:21】 小説 | TRACKBACK(0) | COMMENT(6)
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戦争話書かなきゃと・・・

こちらにいるのは、クロ様、あちらにいるのはロクちゃん、
あぁ…あそこにはリン君までいるじゃないか…
亜琉は、聖城にある執務室に足を踏み入れた瞬間に感じた気配に苦笑いする。
何も隠れてまで様子を伺う必要ないのになぁ…w

「いゃぁ、陛下、お久ぶりw」
ちゃぉ〜と、執務机のむうに座るゼクスに軽く敬礼する。
「…」
「お仕事忙しいかな? ちゃっちゃとすませるからちょっとだけ付き合ってくれない?」
ゼクスの据わる机の前に立って、にっこりと笑みをサービス。
「何用だい?」
そのサービスに心を動かされた、というよりは、かまわなければずっといるのでは。
そんな思いに付き合ったのだろう。
「え−とね、許可証貰いに来ただけw」
「…アルさん、そのためだけに来たんですか?」
一応、今のアルはおとぎの国の国民。
影の国とは、敵対関係にあるといっても過言ではない。
「ぅん? あぁ・・ちゃんと久々に陛下のご尊顔も拝見したかったよ♪」
「…」
「陛下?」
「変わらないねぇ、アルさんは」
その意は、あきれ。
「うん。変わらないよw」
その意は・・平然。
「なぜ、国を出ていったんですか?」
「え?だって、この国には可愛い女の子がいないんだもんwww」
「はい?」
「だ〜か〜ら、陛下には忠誠を誓ってるし、永久について行くけどさ、この国…華がないんだよね〜♪」
「…」
「麗しい女性とたまにはお話ししないとねw」
これは真意なのか、冗談なのか・・・
「あ、アルさんらしいですが・・・」
「ちゃんとお国の危機には戻るからw 適当はアルの気質ってことで許せw」
何をいってもむだ。
そう思ったゼクスだった。

ちょっと前の話w

【2008/07/21 19:00】 小説 | TRACKBACK(0) | COMMENT(1)
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